【必見】アルバータ州の保育士のお給料と福利厚生

必見!!アルバータ州保育士のお給料と待遇 カナダの保育士事情

こんにちは。ひーかです。

(はじめましての方はこちらへ→ひーかのプロフィール)

今回のテーマは、カナダの保育士の仕事に興味ある人なら誰もが気になるお給料についてです。

アルバータ州の保育士の時給

アルバータ州の保育士の平均年収は、政府によると約$33,600(約367万円)です。これを時給に換算すると、保育士の平均時給は約$18.60(約2030円)となります。(※$1=110円換算)

ただし、これは雇用先から支払われる時給(給与)であって、カナダのほとんどの州では保育士の収入補助として政府が補助金(Wage top-upまたはWage Enhancementとよばれる)を出しています。というのも、カナダでも保育士の仕事は高く評価されないことが多く、時給も最低賃金と同じか少し高いくらいでした。しかし最近、幼児教育の重要さが認識されて保育士の質が問われるようになったり、コロナ渦で離職した保育士が復帰せずに人手不足になったりしたため、人材を確保するために各州が保育士の賃上げを行うようになりました。

アルバータ州では、各Levelによって補助金の額が異なっています。Levelはそれぞれの教育レベルによって決められているので、より高いLevelを持っている人がより多くの補助金をもらえるようになっています。

アルバータ州保育士の時給と補助金

政府からの補助金を含めると、アルバータ州の保育士の平均時給は最高で$28.50(約3100円)、平均年収は最高で$59,000(約650万円)となります。

ちなみに、他州の保育士がもらえるWage top-upは(私が調べた範囲で)、

  • BC州-$4(2024年1月から$6)
  • オンタリオ州-$2 です。

アルバータ州の保育士がもらえる補助金

Professional Development Funding-職業訓練費

アルバータ州では、毎年Professional Development Funding(PD Funding)という補助金を、最高$2,000(約22万円)まで受け取ることができます。

※ただし、カナダ国籍か永住権を持っている人に限られます。

このPD Fundingは、例えばLevel1やLevel2の人がレベルアップをするために学校に通った場合の学費や教科書代、Level3の人がリーダーシップやマネジメント力を向上させるためのコース代などに最高$1,500(約16万5千円)、またチャイルドケアに関連するワークショップやカンファレンス代などに最高$500(5万5千円)が支給されます。

 

PD Funding

Release Time  Funding-受講時の時給補助

Release Time Fundingというのは、政府が認可したレベルアップのためのプログラムやコース、またワークショップを受講した際に、その受けた時間分のお給料を支給されるというものです。

※ただし、PD Funding同様、カナダ国籍か永住権を持っている人に限られます。

短大や大学のコースを取った場合は年間で最高$1,600(約17万6千円)、ワークショップなどの場合は最高$787.50(約8万6千円)が支給されます。

Release Time Funding

PD FundingやRelease Time Fundingはアルバータ州独自の補助金で、この補助金のおかげで私はさまざまなワークショップを受講でき、保育士としての専門性向上につとめることができています。ちなみに、他州ではこのような補助金はもらえないことが多いです。

福利厚生について

カナダでは、雇用者はBenefitと呼ばれる福利厚生を受け取ることができます。このBenefitは、生命保険や障がい者保険、歯科保険、眼科保険、処方薬代、さらにはマッサージやカイロプラクティック代などの支給を意味します。カナダでは日本と違い、歯の治療代や、眼科検診、処方薬は健康保険適用外となっていて、すべて自己負担になります。この自己負担を減らすために、各企業や雇用主は保険会社が提供するBenefitプランに加入し、雇用者にBenefitを提供しています。Benefitの費用は雇用者と雇用主が折半する場合が多いです。

保育士も、勤務先の保育園がBenefitに加入していれば、そのBenefitを受け取ることができますが、個人経営の保育園などは、費用を抑えるためにBenefitに加入していないことも多いです。自分が勤務したい保育園がBenefitを提供しているかどうか知りたい場合は、面接時や採用時などに確認するといいと思います。

ただアルバータ州では、州民はAlberta Healthと呼ばれる無料の健康保険に加入ができ、ファミリードクターと呼ばれるかかりつけ医に診察を受ける場合や、血液検査やレントゲン検査などの費用は全額免除されます。なので、虫歯に気を付けたり、健康に気を付けて薬を処方してもらうことがなければ、Benefitに加入する必要はあまりありません。

また、カナダでは日本のように、通勤手当や住宅手当はありません。

有給休暇は、雇用主にもよりますが、3ヵ月や6か月の試用期間終了後に2週間の有給休暇を取ることができる場合が多く、勤務期間が2年、3年となると、有給休暇が3週間、4週間と増えていくことが多いです。ちなみに私が働く保育園では、1年間の勤務後にやっと有給休暇を取ることができます。ただ、最近では休暇取得時にその分のお給料を支払うのではなく、毎回のお給料に年収の4%を加算して支払うVacation Payというシステムを取り入れているところが多いように思います。

ここまで、アルバータ州の保育士のお給料事情と福利厚生について書いてきましたが、お給料事情についてもっと詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせ下さい。

コメント

x  Powerful Protection for WordPress, from Shield Security
このサイトは
Shield Security によって保護されています →
タイトルとURLをコピーしました